~遺産争いの相談まとめ~

遺言によって報われた優しいお嫁さんの苦労

今でこそそんな考えは一般的ではなくなりましたが、かつては長男の嫁が舅や姑の面倒を見るのが当然という風潮が色濃く残っていた時代がありました。今でもそんな風潮の残る地域もあり、私の友人はまさにそうした地域の長男のお嫁さんです。

お舅さんが病気で倒れ、介護が必要になった時も奥さんであるお姑さんはまったく夫の面倒を見る気はなく、身の回りの世話などすべて嫁である友人が行っていました。彼女のご主人は彼女をとてもよく助けてはいたのですが、どうしても介護の担い手の中心は嫁に負担がかかる状態でしたが、彼女は昨年お舅さんが亡くなるまで献身的にずっと介護を続けてきました。

はっきり言って嫁の立場ではいくら頑張っても相続の対象になることもないし、なぜ友人はそんなに頑張れるのかと思っていたら、お舅さんが常に彼女に感謝してねぎらいの言葉をかけてくれていたからなのだそうです。損得ばかり考えてお人よしすぎる友人の献身ぶりにいらだちさえ覚えていた私は自分が少しだけ恥ずかしくなりました。

そして遺産相続の手続きに入ると故人が遺言書を残していたことが判明し、中には友人の献身的な介護に対するお礼の言葉とともに、友人に具体的に遺産の一部を残すとはっきりとしたためてあったそうです。

ところがそれに対して異議を唱えたのがお姑さんで、本来なら息子と自分が半分ずつのはずなのにおかしいと遺言の内容を認めないと言い出したそうです。知り合いの弁護士に頼んで遺言を無効にすると息巻いているということで、友人は困り果てています。

もちろん御主人は彼女の見方なのですがどう解決すればよいかわからず、やはり弁護士事務所に相談するそうです。でも遺言の存在によって長年の友人の苦労が報われたことは間違いありません。

Posted 2016/10/19

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